エフ・筑紫通りペットクリニックでは2種類の犬の混合ワクチンを使用しています。
6種混合ワクチンと10種混合ワクチンです。
6種混合ワクチンでは
①ジステンパーウイルス
②犬アデノウイルス(犬伝染性肝炎)
③犬アデノウイルス(2型感染症)
④犬パラインフルエンザウイルス
⑤犬パルボウイルス
⑥犬コロナウイルス
10種混合ワクチンでは
6種ワクチンプラス
⑦レプトスピラ カニコーラ
⑧レプトスピラ イクテロヘモラジー
⑨レプトスピラ グリッポチフォーサ
⑩ レプトスピラ ポモナ
の4つのレプトスピラの血清型が加わって10種類になります。
Qどっちの混合ワクチンがいいの?
10種混合ワクチンはすべてを網羅しているので10種混合ワクチンが一番良いと思います。
しかし、レプトスピラの予防は必要なのか?というと必要ないワンちゃんもたくさんいます。
そもそもレプトスピラとは?ネズミが持っている病気で多くの哺乳類が感染します。人も感染します。
感染すると重症になり、死亡することもあります。とても怖い病気です。犬では時々発生している病気です。
危険な感染症のため 日本の法律では届出伝染病に指定され、発生した場合保健所に届けなければならない感染症です。
どんなところで感染するかというと、川や畑、田んぼ、山などネズミが生息する水辺が危険です。
その地域では土壌が汚染されているため、地域によって多く発生しているところと、ほとんど発生がないところに分かれます。
発生の多い地域の動物病院では10種混合ワクチンを使用することが多いと思います。
福岡市内でも発生している地域はあるようです。福岡県内は全国で見るとかなり発生が多い地域になります。
犬の散歩コース、遊びに行く場所、生活のスタイルによって6種ワクチンか10種ワクチンか考えてみてください。
*最近新しいワクチンが開発され、レプトスピラの血清型が増えた11種ワクチンも出てきています。
当院では今のところそれらのワクチンは使用していません。